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環境浄化技術

●大気圧プラズマで励起したアンモニアによる低温無触媒脱硝[PDF01

●真空紫外線で励起したアンモニアによる低温無触媒脱硝[External Link

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医療廃棄物焼却炉の脱硝装置を開発中

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大気圧プラズマリアクター

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エキシマランプ利用の光反応器

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励起アンモニアによる低温脱硝のメカニズム

背景と目的

 近年の環境問題に対する意識の高まりから,中小規模の燃焼設備でも窒素酸化物(NOx)の厳しい濃度規制が地域協定等で実施されるようになり,脱硝設備の設置が必要となってきている.大規模燃焼設備では選択的触媒脱硝法(SCR)が一般的に用いられているが,中小規模の燃焼炉では設置面積や設備コストの面で無触媒脱硝法(SNCR)が望まれている.しかし,SNCRにおける反応温度域は850-1175ºC(Temperature windowという)の高温域にあり,中小規模の燃焼炉では高温域での反応時間を十分確保できないため,脱硝率が低下するという問題がある.その課題の解決には,Temperature windowを低温側に拡大する技術が必要である.
 神原らは,大気圧プラズマあるいはエキシマランプでアンモニアを励起し,それを燃焼排ガスに吹き込むと,Temperature windowが低温側に150-200ºC拡大することを見い出した.最近では,励起アンモニアの化学組成を測定して低温無触媒脱硝のメカニズムを考察するとともに,スケールアップ試験を行ない低温無触媒脱硝を検証している.