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エネルギー転換技術

●タール分解触媒の開発

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タール分解特性評価のための実験装置

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作成した触媒の表面状態(電子顕微鏡像)

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触媒を使用しないと,こんなにタールが発生する

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開発した触媒は炭素析出が少なく,耐久性あり

背景と目的

 下水汚泥や木質バイオマスなど,バイオマス燃料をガス化するとタールが生成・凝縮しガス化プロセス内で閉塞などのトラブルを引き起こすため,タールの減量化または分解処理は重要な課題である.タールの処理技術には,ガス化炉に酸素を吹き込み,生成ガスを1,100℃以上に昇温することによりタールを分解し,タール分の少ないガスを得る部分酸化法がある.また,ガス化剤に水蒸気を用い,約1,200℃でタールを分解する水蒸気ガス化法もある.
 一方,タール分解触媒を用いることにより,低温ガス化やタール分解によるガス収率向上のメリットがあり,これまでに数多くの研究が行われてきている.本研究では,従来のタール分解触媒の性能をさらに向上させることを目的として,独自のタール分解触媒を調製し,低酸素雰囲気ガス化条件でのタール分解効果およびその生成ガス組成を調べ,その効果を検討している.